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[M25] 解体と包摂・・・縁起世界および大悲心の理論的根拠

これまで、個(および個としての自己)の解体について捉えてきました。

[注] 

[M13] 空(自性無性)と欲界・色界・無色界の解体

http://hokkai53.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-79f5.html

[M16] 空と個および自己の解体=存在・所有の解体
http://hokkai53.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-eb9a-1.html


しかし、その個の解体と表裏して進行するものに注目しなければなりません。
それは、包摂ということです。
個の解体後を主導するのは、この包摂ということになるからです。

個が解体するということで立ち現れてくることというのは、いったい何であるのでしょうか。

それは、本来不可分だったものが、分割され、限定されていた、ということです。
そして、その分割されたものを独立した個(実体=自性があると言う意味で、個)と捉えていた、ということです。
それは、認識面のみならず、自我として意思面にも及んでいたということです。

ですから、個の解体というのは、その分割されたものが解体することです。
ということは、分割されたもの(ないし、そう見る世界観)が解体してなくなり、
それと表裏して、不可分なるものが立ち現れてくるということです。
分割されたものは、不可分な大いなるものに『包摂』されているものとして立ち現れます。
『独立した個(自性のあるもの)』から、『一体なるものの部分(無性であるもの)』として立ち現れてきます。

従って、『独立した個(自性のあるもの)』の解体の過程は、また『一体なるものの部分(無性であるもの)』への包摂の過程でもあります。解体した個は、一体なるものの部分として、その一体なるものの部分に包摂されます。この意味での解体とこの意味での包摂が表裏の関係で進行します。

この場合の『包摂への方向性』が、『包摂の意思』であり、『大悲・大慈の心』であると解せられます。
従って、大悲心というものは、個=自己の解体と表裏の関係で必然的に発生するものであり、
個=自己の解体が進めば進むほど、大きく、深くなっていくものと解せられます。

したがって、『大いなる永遠のいのち』が立ち現れてくるということは、『すべてが一体であり、全体の中に包摂されているもの(全体関係性構造・縁起構造)』が立ち現れてくるということであり、また『包摂の意思、すなわち大悲・大慈の心』が立ち現れてくるということがいえます。

このようにして、個の解体をもたらした空=絶対無は、必然的に包摂性という性格(包摂性をもたらすものとしての性格)をもっているといえます。
また、『大悲・大慈の心』の象徴的現れである阿弥陀如来の誓願が『摂取不捨』になることの意味が理解されます。

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